■火起こしの意義■
火は、人類の生活に欠かせないものであり、大昔からいつも暮らしの真ん中にありました。
人類が最初に火と出合ったのは、落雷、山火事、火山の噴火などの自然火災により、突発的かつ偶発的なものだったと考えられます。中国で発見された北京原人の遺跡からは火を使った痕跡が発見されていて、人類と火の歴史は少なくとも50万年~100万年前にさかのぼります。
こうして手に入れた火は、闇を照らす「明るさ(光)」と、寒さをしのぐ「暖かさ(熱)」を与えてくれ、人類はそれらを生かしながら文明を発展させ、生活を豊かにしてきました。
衣食住に加え、火がもつもう一つ重要な要素が「心の安らぎ」です。暗闇の中に灯る明かりや温もり、炎のゆらめき、薪のはじける音などが心を癒やしてくれます。火があることで、心を揺さぶられたり、生きている実感が湧いてきたりするのは、人類のたどってきた歴史が、私たちの心と体に刻み込まれているからではないでしょうか。
さらに、近年では、大型台風や集中豪雨などによる自然災害が増えてきており、ある日突然、文明の力に頼ることができなくなることもまれではなくなり、誰の身にも起き得ることになってきました。そんなとき、焚き火は人の輪の中心に存在し、「明かり」「温もり」「食事」「癒し」を提供してくれます。非常事態に備えて焚き火ができるようになっておくことは、今や誰もが持ちたい技術の一つと言えるのではないでしょうか。
火起こしの方法は何種類かありますが、中でも「摩擦法」は、江戸時代初頭頃から神社の儀式(神事)でも使用されており、出雲大社の祭事でお供えされる食事は、今でもこの方法で神聖な火を起こしてから作られています。このように、火起こし器(摩擦法)によって生み出された火には、マッチやライターなどとは違って、人の思いが入るため特別感が増します。イベントや教育活動等で火を特別なものとして扱いたいときには、是非お勧めです。
■火起こしの導入(活用)事例■
【イベント】
とんど祭り、火祭り
お焚き上げ、とうろう流し
お盆の迎え火・送り火、慰霊祭 花火大会、感動体験
新店オープンイベント
野焼き、焚き火、かがり火
窯入れ(陶芸、炭、ピザ等)
アウトドアイベント
【教育プログラム】
野外活動、キャンプファイヤー
学校・PTA・子供会等の行事
社員研修(チームビルディング)
感動体験
クラフト(焼き杉板等)
昔の道具を使った体験学習
【炊飯活動】
キャンプ
バーベキュー
炊き出し
焼きいも
■選んでやってみよう■
【はずみ車/4種類】
「はずみ車」の形状は4種類あります。
左から順に…
・2枚重ね (6個)
・大小2枚重ね (2個)
※ 直径が一番大きい
・3枚重ね (2個)
※ 重量が一番重い
・方形2枚重ね(1個)
※ 一番厚い
【火口(ほくち)/2種類】
火口(ほくち)は、2種類あります。
左:竹の表面を削ったもの
右:麻ひもをほぐしたもの
■貸出物品■
火起こし器セット
火起こし器と火きり板のセット。1セット500円(2泊3日まで) 。3泊目から延長料金(300円/泊)がかかります。現在10セット在庫があります。それ以上をご希望の場合は、貸出日の二週間前までにご相談ください。
火吹き竹
火起こしでできた火種を火口(ほくち)で包み、息を吹き込みます。そのとき結構煙が出て大変なので、火吹き竹を使うと便利です。現在8本在庫があります。1本100円で貸し出します。
竹コップ
火口(ほくち)を入れておくための器です。缶詰のカンでも代用できますが、竹は厚みがある分、着火した後でも器がすぐに熱くなりません。現在8個在庫があります。無料で貸し出します。
■体験者の感想■
小学3年生の息子の「自分の手で火をおこしたい」という願いを実現すべく、ご縁あって竹部先生にご指導いただきました。知見に裏付けられた火おこしの原理と技についてお話をうかがい、自己流でやっても永遠に火はおきなかったな…と納得することばかりでした。
トライ&エラーを繰り返すこと、先を見越した段取りを徹底すること、状況と環境に合わせて柔軟に対応すること、目標に向かってぶれない軸をもつこと、仲間と力を合わせて目標に向かうことなど、火おこしに必要なことは実社会で生きていく上で大切なことがたくさん詰まっていると感じました。
しんどいプロセスを経て赤い火がおきた瞬間の感動は何ものにも代えがたく、ぜひ一人でも多くの方に体感していただきたいと思いました!